水面を動き回るだけがSUPじゃない。多彩な楽しみ方がラインナップされている。

一見すると不安定でフラフラしそうな感じがしますが、ボード自体に十分な浮力と適度な安定性があり、立きてった状態でもさまざまなアクションが可能です。それによってさまざまなSUPの楽しみ方が普及しています。

パドルサーフィン

SUPの原点、パドルサーフィン。
ワイキキのビーチボーイがパドルを使ってロングボードで遊んでいたのがSUPの始まりですが、そのパドルサーフィンが進化し、現在ではSUPサーフィンとして定着しています。使用するボードは、ツーリングモデルより少し短めのハードタイプを使用するのが一般的ですが、それでも通常のサーフィンボードより安定性は高く、パドルをステッキのように使ってターンを決めたり、バランスを支えることで、ダイナミックなライディングが楽しめます。
もちろん浮力が大きいので、小さな波の日が多い日本のビーチでも波打ち際までライディングすることができます。

SUPフィッシング

今、最もホットなSUPフィッシング。
沖でフィッシングをするときは船が必要というのがこれまでの常識でしたが、このSUPを使って沖釣りを楽しむ人が急増しています。外洋での沖釣りは難しいとしても比較的静音な近場のポイントなら、それなりのターゲットをSUPで狙うことが可能です。SUPで少し沖に出るだけで、狙えるターゲットの種類や大きさが防波堤や護岸からの釣りと大きく異なるので、手軽に楽しめるSUPフィッシングが人気です。

また、船ではなかなか入っていけない水深の浅いシャローエリアやボートの走行が出来ない湖などの内水面でフィッシングを楽しむことができるのもSUPのメリットです。

SUPヨガ

リラックス効果の高いSUPヨガ。
最近ではサップを使って、水上で行うSUPヨガが女性を中心に大人気です。海や湖などのフラットな水面に浮かび、リラックスできる自然環境の中でヨガを楽しむことができます。またジムやスタジオなど陸上で行うヨガと異なり、浮遊するボードの上で行うことで、自然との一体感を全身で感じながらヒーリング効果の高いヨガを楽しめます。

SUPエクササイズ

ダイエット効果も期待出来るSUPエクササイズ。
またSUPにはフィットネス効果やダイエット効果があると言われています。揺れるボードの上でバランスをとることで体幹トレーニングにもなりますし、1時間当たりカロリー消費量は400~700Kcai(参考値)という数値もあり、ランニングに匹敵する有酸素運動としても効果的です。実際に体験してみると、想像以上に全身を使っているのがわかるはずです。マシンを使ったジムのトレーニングと異なり、自然を一体になりながらエクササイズを楽しむことができます。

SUPツーリング

手軽に水の上を移動できるSUPの最もスタンダードな楽しみ方がツーリングです。しかもインフレータブルタイプのSUPならコンパクトに収納できるので、車に積んで海だけでなく川や湖など安全に楽しめる水域であれば仲間を誘ってさまざまなフィールドで多彩なツーリングを楽しめます。

ソフトアドベンチャー

SUPでチャレンジするソフトアドベンチャー。
少し上達してきたらソフトアドベンチャーにもチャレンジしてみたいものです。このソフトアドベンチャーとはアウトドアの延長線にある「ちょっとした冒険」というカテゴリーです。その代表的なのが、流れのある川を下るリバーSUPです。もちろんそのフィールドを熟知したインストラクターの同行が必要ですが、ちょっとスリリングで爽快感のあるパドリングが楽しめます。

SUPレーシング

次第に競技人口が増えていているSUPレーシング。
欧米で加熱するSUPレーシングの影響を受けて、日本でも急速SUPレーサーが増加しています。すでに協会(SUPA日本スタンドアップパドルボード協会)も設立され、各地で選手権やレースイベントの開催、選手のランキングも認定されています。

基本的な競技は、スプリント(200m)のスピードを競うレースと、耐久性が求められるディスタンス(5km・10km)、および先に紹介したSUPサーフィンのコンテストなどが競技として行われています。

メガSUP

レンタルで楽しみたいメガSUP。
いきなり自分のボードを購入するのではなく、最初はレンタルを利用して体験してみるのもエントリーのハードルを低くする一つの方法です。全国各地にSUPをレンタルできるゲレンデが増えているので、その中から魅力的なメニューを選ぶことができます。その時に、ぜひレンタルで楽しんでもらいたいのが、メガSUPと呼ばれている巨大なボード。10人ぐらい乗っても平気な大きさと浮力があり、大勢の仲間を誘って一緒にパドリングできるので、海外のリゾートなどではレクリエーションとして人気があります。