爽快に海を駆け抜けるボートの楽しさは、無限大
エンジンを動力として走るボート(パワーボート、モーターボート)の多くは、その早さ、機動力の高さが魅力です。ボート自体の大きさ、搭載しているエンジンの出力にもよりますが、おおよそ20ノット(時速40キロ弱)で海の上を走れるので、海のコンディションが良ければ、神奈川県の三浦半島から伊豆大島まで日帰りすることも可能です。また、風の力を頼りに走るヨット(セールボート)に比べると、目的地までの所要時間が読みやすいという点もメリットの一つといえるでしょう。
そんな機動性の高さを生かしたボーティングでは、さまざまなプレイメニューが楽しめます。
陸から離れた島や、おいしいものが食べられる港を目的地とした、ちょっと長めのクルージングでは、現代ではなかなか味わう機会がない冒険感や達成感を満たすことができます。反対に、川や運河を巡って都会の景色を楽しむショートクルージングは、ボートが初めてという人にもオススメ。穏やかな水面を走りながら、いつもとは違う角度から街を眺めると、新鮮な発見がたくさんあります。
よりアクティブな楽しみをしたいなら、ウェイクボードなどのトーイングスポーツに挑戦してみるのもアリ。また、波静かな入り江にアンカー(錨)を打って、ひとけのない海を独占しての海水浴も最高です。
そして、日本でボートに乗る人の多くが楽しんでいるのが、ボートフィッシング。シロギスやカサゴ、カワハギなどの岸近くの浅場で釣れる手軽なターゲットから、マダイにヒラメ、ハタ類といった高級魚、ブリやカンパチなどの大型青もの、水深200メートルを超す深場で釣れるアコウやアラなど、ねらえるポイント、魚種は多彩で、エサ釣りもルアー釣りも楽しめます。自ら見つけたポイントでねらった魚を釣り上げたときの喜びはひとしお。また、その新鮮な魚を料理して食べられるのは、ボートで釣りをする人の特権ともいえるでしょう。
キャビン(船室)を備えたボートであれば、海に出なくても、マリーナの中でキャビンライフを楽しむことも可能です。お気に入りの音楽を聞いたり、コーヒーを飲みつつ読書をしたり、昼寝をしたり、あるいは、仲間を呼んでバーベキューやプチパーティーをしたり。そのままボートに泊まって朝日で目を覚ますというのも魅力的。まさに、浮かぶ別荘として活用することもできるのです。