陸上を走るクルマには、その目的によってさまざまな種類があるのと同様、ボートにも、目的に合わせたさまざまなバリエーションがあります。

日本一周などの長距離航海がしやすいロングレンジクルーザー、船内にくつろげる場所を持ったキャビン(船室)付きのボート、ボート釣りに特化したフィッシングボート、トーイング向けのトーイングボート、また、それぞれの専用艇には敵わないものの、クルージングも釣りもトーイングも楽しみたいといったニーズに対応するマルチパーパスボートと呼ばれるタイプもあります。

大きさもさまざまで、日本では全長24メートルまでの大型高級艇から、全長3メートル程度で持ち運び可能な可搬艇(かはんてい)と呼ばれるものまでありますが、もっとも一般的なのは、18~30フィート(1フィート≒0.3メートル)くらいです。
ボートが大きくなれば、それだけ安定性や居住性が増し、快適なボーティングが楽しめますが、そのかわり、マリーナ(ボートの保管場所)に置く必要があります。

一方で、トレーラリング(牽引車に載せて運ぶ)や、カートップ(クルマの上に載せる)が可能な可搬艇は、小ささゆえに居住性や安定性などは制限されるものの、その日の天候や目的に合わせて、さまざまな場所からボートを出すことが可能になるというメリットがあります。

さらに、可搬艇の中でも、全長3.3メートル以下で出力2馬力未満のエンジンを搭載した「ミニボート」は、免許も、クルマの車検にあたる船舶検査(船検=せんけん)も不要です。ただし、ボートもエンジンもサイズが小さいので、無理は禁物。あくまで、天候が穏やかなときに、陸が十分に見える範囲で遊ぶことが前提です。